1965年10月4日生まれ
B型/天秤座
銀行、医療機関、建設業、社会保険労務士事務所勤務を経て、2005年2月に独立開業。
渉外、融資、経理、総務など幅広い業務に従事。20年以上に渡って、金融、会計の世界で、のたうちまわる。
現在「資金管理アドバイザー」として、中小企業経営者・起業家たちと日夜奔走するかたわら、障がい者自立支援団体「NPO法人 ふわり」理事も務める。
こんばんは。
高橋啓一です。
またまたちょっとだけ間隔が開いてしまいましたが、お客様から早速、
「もう、ひと休みか?」
とたった一言、鬼のようなメールを頂きました。
この世には、人の気持ちを考えない悪魔のような人間もいるものです。
さて、株価は底なしの様相を呈してきました。
政府は「金融機関に対し公的資金枠を10兆円用意する。」と発表したばかりだというのに。
政府の「思い切ったように見える策」というのも、市場では
「屁のつっぱり」 (by石井慧)
みたいな感じなのでしょうか。
前回のブログ記事の続きみたいになっちゃいますが、今回のこの未曽有の事態を日本経済全体として捉えるんじゃなく、個々の企業単位で考えると、その企業ごとの「ポリシー」というか「肝の据わり具合」というか、「生き様」そのものが問われているんじゃないかと。
バブル崩壊であれほど痛い目にあった筈なのに、また例の如く「投機」で大失敗ですよ。
しかも作った奴らでさえ、損失額の全体が掴めないような「どうしようもないブツ」で。
アメリカ式の株主原理主義ってのは、そんなに正しいものですか?
「企業はとにかく最大の利益を出して、株主に還元しなければならない。」
これは本当に正しいことなのだろうか?
グローバリズムだか世界標準だか何だか知らないけれど、日本人経営者が踊らされすぎているんじゃないだろうか。
「投機」をしない経営者は「馬鹿で役立たず」なのだろうか?
みんながおいしく楽に儲けているときに、本業以外の儲けが無い会社は「ダメ会社」だろうか?
僕の中の優先順位は、どう考えても「継続」することのほうが大事なんです。
お客様の為にならないような企業は、「てっとり早く利益を出して、あとは野となれ。」なんでしょうが、自分たちのやっていることが少しでも世の為、人の為になる事業であるならば、目先の利益を追いかけるよりも大事なことは「続けること」なんじゃないんだろうか?
永続的に「従業員や顧客を守る」ということをないがしろにしすぎてはいないだろうか。
よく「企業は誰のもの?」という問答があるが、たとえ理屈上は「株主」のものだとしても、続けることで「株主を守る」という理屈も成り立つのだし。
ただ多くの「ハイエナ株主」達は、そんな保守的な考えは全く支持できないんだろうけど。
なんだか青臭いことを言っているんだけれど、やはり自分たちの「使命」「生き様」をもう一度じっくりと考える必要があるんじゃないだろうか。
僕が結局、何を言いたいのかと言えば、「金融機関」のことなんです。
それしかないんですよ、今は。
何の対策も打たないまま、このままいくと、多くの中小企業は融資審査のハードルが上がり過ぎて、大変なことになります。
今、株式上場金融機関はおろか、地域に根を張る「地銀」「信用金庫」「信用組合」の果てまで「投機失敗」で多額の含み損を抱えているようです。
個別に、どこがどれだけの損を抱えているかは、決算を通して明らかにされるのだろうが、本来、余剰資金の「運用」である筈の「投機」で屋台骨が支えられないとは、どういうことなのか?
金融機関の使命とは、企業や個人の血液たる「お金」を循環させることであるのだから、
「すみません。 失敗しました。」
では済まされないものではないか。
他のどんな事業よりも、その使命は重い筈である。
売ってる証券会社ですらよく判らん商品にホイホイ金を出して、そのツケを融資顧客に払わせるつもりなのか。
案の定、今回も国は金融機関を助ける。
助けなければ大変なことになるからだ。
バブル崩壊時と併せて、これで2度助けたことになる。
僕には持論があって、国は、民間金融機関に対して資金運用の自由を奪い取ったらどうかと考えている。
本業以外で儲けてはならんと。
金融機関は「民間の一企業」という括りではないと。
その「大きすぎるほどの使命」というものに目覚めさせないと、いつかまた同じ轍を踏むことになるのは間違いないだろうし。
「自己資本比率を守れ!」というのも結構だが、査定次第でコントロールできる数値よりも、それ以前のもっと大事な「自分たちの使命」という根本について考えさせる必要があるのではないだろうか。
それと話はちょっとずれていくが、僕が前のブログで言った
「中小企業を救いだす、もっと直接的な方法」
とは、日本政策金融公庫のことなんだけど、今この時代、可及的速やかに機能を強化させて
「迷える中小企業のノアの方舟」
にしてはどうかと。
民間金融機関に口で指導するよりも、こちらを活用した方がよっぽどスピーディに対策を打てるのではないだろうか。
この世界的金融危機の時代、
「民業を圧迫する。」とか寝ぼけたことを言う奴らは放っておけばいい。
年を越せるか越せないか苦しんでいる
「我慢の限界に達している生き残る価値のある中小企業」
を助けることが何よりも先決なのではないか。
ただ、超短期間で「生き残る価値のある企業」と「生き残る価値のない企業」を見分けることは難しい。
でも、今までの「決算書中心の審査」から「キャッシュフロー中心の審査」にシフトできれば、それも可能なのだが。
これは、はっきりと断言できる。
と言う訳で、なんだか過去最大級の面白味が全くないブログ記事になってしまったけれども、ぜひともお許しください。
○○さん ちゃんとブログは更新したよ。
これで文句は無いだろう。
この金髪豚野郎! (by泰葉)
それでは、また。
投稿者:高橋啓一 日時:2008年10月27日 20:09 | コメント (2)
高橋さんの論調を読んでいると、あまりに偏った見識と感じざるを得ません。
今回の状況は、何もすべて「投機」によるものばかりではなく、トヨタやキャノン、ソニーのように円高による業績悪化も数多く含まれ、総合的な経済不安による状況ですので、「投機すなわち悪」と捉える書き方には些か強引な感が否めません。
投稿者:
S.D
日時:2008年10月28日 13:26
S.Dさん コメントありがとうございます。
書き方が言葉足らずだったのかも知れませんが、もちろん今の経済状況が、すべて「投機」のせいだと思っている訳ではありません。
が、しかし、ご指摘の急激な円高も含め「サブプライム・ローン」に代表される「投機・投機的なもの」に端を発した原因が大きいものだと、僕は認識しています。
「株価低迷」や「円高」の原因がそれぞれ別という訳ではなく、あらゆる要素が複雑に絡み合って現在の状況なのではないかと。
多少の「茶化し」が混じり込んだ文章なので、不愉快に感じたかもしれませんが、僕の言いたいことは「投機すなわち悪」というような短絡的な構図ではなく、
このブログを読んでいただいている多くの中小企業経営者の皆さんや起業家の方々に、
「自分がよく理解できないものに事業の資金を放り込むことに違和感を覚えないか?」
ということなのです。
「金融機関」をやり玉に挙げましたが、その損失が原因で起こる「悪い影響」というものに、もっと深く思慮を巡らせてはどうかと考える訳です。
「己の事業の使命」という本質に立ち返る。
「経済の仕組み」だとか「投資のセオリー」だとかいうお題目の前に、そういった基本の基本と言いますか、心の中の大原則が大事なのだと、あらためてここのところの経済の混乱を見て、思い知らされた訳です。
また感じることがあれば、是非ご意見を。
ありがとうございました。
投稿者:
高橋啓一
日時:2008年10月28日 17:55