1965年10月4日生まれ
B型/天秤座
銀行、医療機関、建設業、社会保険労務士事務所勤務を経て、2005年2月に独立開業。
渉外、融資、経理、総務など幅広い業務に従事。20年以上に渡って、金融、会計の世界で、のたうちまわる。
現在「資金管理アドバイザー」として、中小企業経営者・起業家たちと日夜奔走するかたわら、障がい者自立支援団体「NPO法人 ふわり」理事も務める。
こんばんは。
高橋啓一です。
このブログをご覧頂いている経営者の皆様の中には、複数の事業を営んでいる方もいらっしゃることでしょう。
今日は、「異なる幾つかの収入源を持つ。」というお話をさせてください。
かつて中小零細企業でも、株式投資を積極的に行っている時代がありました。
あらゆる金融機関が、「株式」と「融資」を組み合わせた提携商品を取引企業に押し付けた時代がありました。
危険なリスクと背中合わせで副次的な収入を得ようとする考え方は、必ずしもお勧めできるものではありませんが、
「異なる幾つかの収入源を持つ。」
という発想そのものは事業経営においても重要なことです。
全国各地に大型ショッピングセンターを展開する「イオン株式会社」の収益構造をご紹介します。
□ イオン株式会社 事業種類別セグメント 2007年度
事業部門 売上高 営業利益
総合小売事業 3兆8364億円 751億円
専門店事業 6096億円 162億円
デベロッパー事業 1269億円 385億円
サービス等事業 6623億円 615億円
デベロッパー事業とは、ショッピングセンター内のスペースをテナントに貸し出すことによる賃貸事業、サービス等事業とは、主にクレジットカード事業です。
こうして見ると、好調な「イオン」の業績を支えているのは、単なる小売業としてではなく、不動産や金融業としての側面がいかに大きいものか判ります。
賃貸事業もクレジットカード事業も、もちろんショッピングセンターがあってこそ成り立つものではありますが、その本業の営業利益率が約1.9%と低水準であることから、本業以外の複数の異なる収入源を持つことの重要性を感じずにはいられません。
それら異なる収入源同士が互いに補完しあって、好調イオンを支えているのです。
大型ショッピングセンターで大きな集客があってこそ、魅力的なテナントが集まる。
魅力的なテナント郡があって、本業の売上が伸びる。
独自の割引サービスを展開することでクレジットカード使用率を高める。
・・・・・。
それと同時に、本業以外の収入源が不動産賃貸や金融サービス等、比較的人的手間のかからない事業であることも注目に値します。
さらに最近では、「イオン銀行」を店舗内に設置して、個人向けローンの販売など、今後本格的に金融業に進出します。
イオンの展開はまさに、「幾つかの収入源を持つ。」ことの効果をフル活用している訳です。
これは大きな資本を持つ企業のみが出来うることでしょうか。
この基本的な構造は、中小企業のビジネスプランにも大いなるヒントを与えるものではないでしょうか。
複数の異なる収入源を持つこととで、
「規模の拡大」よりも
「体質の向上」
「リスクの分散」
に着目する戦略が重要になります。
全く繋がりのない異業種展開を目指すよりも、相互に良い影響を与える
「コラボレーション的価値を持つ複数の収入源」
自分の事業を鑑みて、色々なアイディアを浮かべてみるのも一考でしょう。
それでは、また。
投稿者:高橋啓一 日時:2008年02月16日 22:37 | コメント (0)